暮待巣  

アイアンガーヨガで心と体を整えて元気に暮らす60代です。 興味を持った事やり散らかして何一つモノになってないような💦 そんな日々ですが、お付き合いいただけたら嬉しいです。 手作り好きな夫の作品も紹介させて下さい!

汝、星のごとく

早いもので今年も半分を過ぎようとしています。

皆様いかがお過ごしでしょうか。

私は1月に引っ越し、新居の周りで自然いっぱいの散歩コースを見つけたり、お気に入りのお店を開拓しています。

先日沿線では珍しいヴィーガン料理のお店を知り、転居で近所になった友達と行ってみました。

高野豆腐のカツサンドなどヘルシーでボリュームもあって、健康に配慮したお料理を提供してもらえるお店が近くにあったのは嬉しい限り。

次は違うプレートをいただきましょう。

 

とは言ってもお出かけばかりしてる訳ではありません。

最近読んだ中ではダントツ。

凪良ゆうさん「汝、星のごとく」

「流浪の月」に続き再びの本屋大賞受賞。

思わず手にとってしまう美しい装丁。

カバーを取るとキラリと光る星が。

こういう仕掛けは単行本ならではですね。

読後にはこの星がストーリーとつながります。

物語の舞台は瀬戸内海の島。

高校生の暁海と櫂の恋愛がベースですが、内容はものすごく深く広く、人が自分自身を生きる事を全うする事の難しさを、これでもかという程濃密に描いています。

でも凪良さんの人間に対する眼差しは温かく優しく深い。

主人公の二人に影響を与える人達の言葉が心に残ったのでいくつか記しておきます。

瞳子の言葉

「自分の人生を生きることを、他の誰かに許されたいの?」

「誰かに遠慮して大事な事を諦めたら、あとで後悔するかもしれないわよ。

そのとき、その誰かのせいにしてしまうかもしれない。

でも私の経験からすると誰のせいにしても納得できないし、救われないの。

誰もあなたの人生の責任をとってくれない」

 

「私は仕事をしていて、それなりに蓄えもある。

もちろんお金で買えないものはある。

でもお金があるから自由でいられることもある。

誰かに依存しなくていい。

いやいや誰かに従わなくていい。

それはすごく大事なことだと思う」

 

「いざってときは、誰になんと言われようが好きなことをしなさいね。

怖いのは、えいって飛び越えるその一瞬だけよ。

飛び越えたら、あとはもう自由なの」

 

北原先生の言葉

「誰がなんと言おうと、ぼくたちは自らを生きる権利があるんです。ぼくの言うことは、おかしいですか。身勝手ですか。でもそれは誰と比べておかしいんでしょうか。その誰かが正しいという証明は誰がしてくれるんでしょう」

 

「正しさなど誰にもわからないんです。

だから、きみももう捨ててしまいなさい」

「もしくは選びなさい」

 

「人は群れで暮らす動物です。だからなにかに属さないと生きていけない。僕が言ってるのは、自分がなにに属するかを決める自由です。

自分を縛る鎖は自分で選ぶ」

 

「汝、星のごとく」

ご興味ある方は是非。

おそらく映画化されると思いますが、凪良さんの言葉でまずは味わっていただきたいです。

私はもう2回読みました。

これから先折に触れ手にとると思います。