暮待巣  

アイアンガーヨガで心と体を整えて元気に暮らす60代です。 興味を持った事やり散らかして何一つモノになってないような💦 そんな日々ですが、お付き合いいただけたら嬉しいです。 手作り好きな夫の作品も紹介させて下さい!

何者

大柄の服は苦手なはずなのに、お店で見た途端気に入ってしまった生地を買ってしまいました。

家に帰って広げたら

カーテンか、、、

失敗したかも、、、

気を取り直して、ギャザースカートだとボリュミーなので、サーキュラースカートにしてみた。

トップスを無地にすれば、なんとか着られそう。 ホッ。

普段色はグレー、ネイビー、オフホワイトなどで素材がちょっと変わっていたりデザインがちょっと可愛い服や、ピンクなど明るい色でシンプルな服を選ぶので、今回大柄を選んだのは自分でもビックリ。

案外こういう大胆なのも好きなのかも。

自分の事って意外にわかってないのかもしれません。

 

朝井リョウさんの「何者」

去年朝井さんの「生欲」を読んでから、気になる作家さんの上位となり、今回はこの本を。

就活生達が自分の道を探し求めてもがき、その姿を目の当たりにしていた主人公は表面上は友達を演じながら、SNSでは卑下していました。自分は対岸で批判することを決め込んで、自分のカッコ悪さから目を背けて、傷つかない様にしてきましたが、最後は思わぬ展開に。

このいきさつをSNSを巧みに使い表現した朝井さんはすごい!

最後の面接で主人公は

「自分の短所はカッコ悪いところです」

「長所はカッコ悪いということを、認めることができたところです」と話しました。

想像を超えたストーリー展開に翻弄されていましたが、最後救われた感がありました。

自分自身を素直に認める事はなんと難しい事か。

自分が「何者」であるかは、本人が一番わからないのかもしれません。

 

自分はこれだけが好きと決めつけず、着慣れない大柄のスカートをはいてみるのも違う自分に出会うキッカケになるかも。

 

もしダメな自分に出会っても、大事な自分の一部なので、嫌ったり卑下したりしないで、受け止めてあげようと思います。

使いきる

皆様ご存知かもしれませんが、私は物を2次利用、3次利用して使いきるのが大好き。

 

スリコの収納用品、不要になってしまいました。

何か使い道ないだろか、、、って事で、

解体してみた。

白い方は、上部を内側に折り返して

燃えないゴミのちょい置きボックスに

茶色方は、よ〜く洗って

四隅をミシンして、ランチョンマットとコースターに。

裏側がビニール加工なので、もってこいです。

5本指のヨガソックス。

脱ぎ履きしにくいので、使うのをためらいがち。

眠らせているのも勿体無いので、指の仕切りをカットして、ほつれないように糸で留めました。

一気に出番が増えました。

夫が着なくなったシャツ。

襟の形がちょっと流行遅れっぽくなってしまいました。

生地は傷んでないので、解体して

枕カバーにしました。

ファスナーも2次利用品です😊

 

「使いきる」といえば

相当傷んできたトレッキングシューズ。

山歩き中にアウトソールが壊れる心配が出てきたので、サヨナラしました。

長年お世話になって、使いきっての処分は清々しいですね。 さすがにこれは2次利用出来ませんね。

新しいシューズでの初登山は若いお友達との

和田山でした。

お日様浴びてのトリコーナアサナ(三角のポーズ)は気持ち良かった〜。

 

家の中でチマチマした事をやるのも好きだけど、煮詰まってしまう事も。

自然の中に身をおくと生き返りますね。

新しい2次利用のアイデアも浮かんできそうです😊

 

 

 

 

 

 

益田ミリさんの本

おぉっ💛益田ミリさん

本屋さんの目立つ所にあって思わず手に取りました。

通常のカバーの上に、関東版カバーが重ねてありました。

47都道府県をミリさんが一人で巡った旅の記録。

埼玉で訪れたのは、河鍋暁斎美術館(東川口)→蕨の商店街→大宮氷川神社草加煎餅の店。

最後に「埼玉県。あんまり上手な旅が出来なかった。この県の正しい旅は一体どういうコースなんだろう。」とありました。

それはねぇ、埼玉県民もわかんないんよ💦

ま、それはともかく

益田ミリさんといえば、すーちゃんシリーズ。

ゆる〜い漫画の中に「そうそう」「わかる〜」が詰まっていて、沁みてきます。

ほんわかして癒されますが、時にキラリと光る表現にドキッとする事も。

 

漫画やエッセイの内容は勿論ですが、インパクトのあるタイトルも好き。

例えば

本屋さんで思わず手にとってしまいます。

 

すーちゃんの最後の気に入ってるとこ。

「ずっと変わりたいと思って生きてきたけど

いろんなあたしを増やせばいいかな〜」

「違うだれかのようになりたいと思わないのは

いい気分だ。 

日記もつづかなかったけど。 

フグも食べたことないけど。 

あたしでいい。 

あたしでいいっていうか。 

あたしも悪くない感じ」

魅力いっぱいの益田作品、オススメです。

 

エッチャーのミニパレット

ちょこっと楽しいかった事書き残しています。

カメラ始めようかな、と思った事もありますが、器械オンチなのであきらめました😅

描くのも後で見返すのも楽しい。

描きそびれて半年後ぐらいに思い出しながら描く事もありますが、それもまた楽し。

ご一緒して下さった方に差し上げる事も。

喜んでいただけると益々嬉しい。

ウィンザー&ニュートンのコットマンの12色絵の具を使っていましたが、なかなか思うような色が出せないな〜、と感じて

エッチャーのミニパレットを購入

小さくて(直径7.5cm)可愛い。

磁器の質感もいい感じ。

夫の水彩絵の具を借りてきて

37色絞り出してみた。

使うのが楽しみです。

インスタで見つけたあまがいしげこさんの絵日記グループ展を見て来ました。

それぞれの個性が感じられました。

絵日記は絵が上手い事はマストではないと思います。 (なので私も続いてます)

気軽に自由に描くのが一番じゃないかな。

 

星を編む

年が明け、早くも15日。

被災された方々の姿に、胸が締め付けられる日々が続きます。

「おめでとう」と新年をむかえた数時間後の人生の暗転。 あまりにも不条理。

 

能登方面に友人知人はいないので、個人的な手助けは出来ないので、わずかな支援を託し、 無力さを感じつつ祈るのみ。

 

先日約8年ぶりに五反田の薬師寺別院に写経をしに行きました。

年末に会った友達と、新年新たな気持ちで久々に、と軽い気持ちで予定しましたが、計らずも被災地への想いを込めた写経となりました。

 

「星を編む」

去年ブログでほめまくった「汝、星のごとく」のスピンオフ。

前作で気になった北原先生の過去や、前作のその後などが回収出来ました。

ストーリーの組み立て、細部にわたっての表現力、、、改めて凪良さんの筆力を実感しました。

前作に引き続き美しい表紙に目を奪われます。

 

毎晩温かい布団に入って好きな本を読める、、感謝しかない。

 

 

loviのクリスマスツリー

二人暮らしになってから、ほとんど飾ってなかったクリスマスツリー。

収納スペースをかなり圧迫していました。

オーナメントすごく気に入ってたので悩みましたが、引越し前にメルカリに出しました。

今頃どなたかのお宅に飾られていると思うと嬉しい。

 

代わりに飾るにも収納するにも省スペースでオシャレなツリーを探して選んだのが

loviのツリー

とても薄い板です。

切り込み線に沿ってパーツをくり抜きます。

組み立てたら

シンプルで可愛い

影がいい感じです。

loviのツリー、色んなタイプがあって迷いましたが、大満足です。

収納する際は解体するので、超省スペースです。

 

こちらは義母が若い頃作ったパネルです。

夫の実家から持ってきました。

丁寧な刺繍が施してあり、超力作です。

これからこの時期毎年飾ろうと思います。

90代となり、今は作品を作るパワーは無くなってしまいましたが、このパネルには元気いっぱいだった頃の義母が息づいています。 手芸好きさんの生きてきた証のような気もします。

こんな風に将来子供に残せるようなじっくり時間をかけた見事な作品を一つでも残せたらいいな。 

 

大好きなシュトーレン

ニットをお直しした方からいただきました。

嬉しすぎる。

いつもとさして変わらないクリスマスの日ですが、彩りを添えてくれました。

 

今年も沢山の方々の優しさに感謝。

メリークリスマス🎄

 

 

水を縫う

ここ数年月一のペースで半蔵門線住吉駅近くのお茶の先生宅にお稽古で伺っていました。

途中清澄白河駅を通り過ぎる度に「いい名前。かって澄んだ流れの美しい川があって、夏は子供達は川遊びに興じて、、」などとあれこれ夢想しておりました。

残念ながらお稽古が年内で終了する事になり、駅を通り過ぎる事もなくなると思って、今更ですが清澄白河の由来を調べたら、、、江戸時代海だったこの辺りを開拓した清住与兵衛(後に清澄)と、白河藩松平定信の号にちなんだ白河という名前を組み合わせたそうな。

なんだ全然違う、、騙されてた(訳ではない)

 

そんな時にたまたま読み始めた「水を縫う」。

主人公の名前が偶然にも清澄(きよすみ)。

手芸好きの男子高校生で小さい時から祖母に手芸の手ほどきを受けます。 清澄の手芸する時の感情がとても理解出来ました。

「、、、時々、自分の心がめちゃくちゃにひっかき回されたうえ土足で歩き回られた部屋になったように感じる事がある。 でもゆっくり針を動かしているうちに、少しずつ部屋が整えられていく。 ひきずり出された怒りや悲しみは抽斗(ひきだし)や棚などあるべき場所にしまわれ、汚れた床は拭き清められる。楽しい事があった時の針仕事は、その部屋に新しい扉や窓をつくってくれる、、、」

私も同じように感じる事があります。 瞑想に通じるかもしれません。

清澄の母の「普通の男の子」のように、スポーツやって、友達と部活に燃えたり遊んだりして欲しいと願う気持ちはかないません。

その母も、服飾の才能がありながらそれを活かす術を持たず浮世離れした夫を、心の奥底では愛しながらも別れ、心の傷を抱えています。

そして、清澄の祖母も姉も様々な心の傷を負っています。

このお話しはそんな一人一人の心の中で絡まった糸をほどいていきます。

最終章に父がどんな気持ちで清澄という名前をつけたのか知るシーンがあります。

「流れる水は決して淀まない。常に動き続いている。だから清らかで澄んでいる。一度も汚れたことがないのは「清らか」とは違う。 進み続けるものを、停滞しないものを、清らかと呼ぶんやと思う。これから生きてく間に沢山泣いて傷つくんやろうし、悔しい思いをしたり、恥をかく事もあるだろうけど、それでも動き続けて欲しい。流れる水であって欲しい。お父さんからは以上です。」

清澄の父は生活力がなく、家庭生活には不向きでしたが、実は深い深い父性を持ち合わせていました。

 

私は気づかないうちに心の中にいつのまにか淀みが出来ています。 

心して動き続けて、流れる水になりましょう。