五月の「100分で名著」は、平家物語でした。
平安末期に起こった平家と源氏の騒乱を盲目の琵琶法師が語り伝えた物語、ぐらいの知識しかありませんでした。
実際は源氏が本格的に登場するのは物語の後半なので、全体としてみると、平家の衰退を描く物語として捉えた方が正確だそうです。
テレビとテキストがとても面白かったので、原文は無理でも意訳版を読んでみようと思いました。
有名な冒頭部分の「おごれる人も久しからず」
「おごれる人」は平家だけでなく貴族達も。 官位や棒給を十分すぎるほどもらっているにもかかわらず満足しない様子が「されども人の心のならひなれば、猶あきだらで」と。
どんなにいい待遇でも人は「あきだらで」、飽き足りなくなる。
平家も望外の待遇が「ありがたい」から「あたりまえ」になり、「もっと」になり、やがて相手を「憎む」ように。 そして周りからも憎まれるようになり争いが。 その先は滅亡が待っていました。
まさに「おごれる人も久しからず」
これは決して特別な人だけの話しではないですね。
心に留めておきたい言葉です。