暮待巣  

アイアンガーヨガで心と体を整えて元気に暮らす60代です。 興味を持った事やり散らかして何一つモノになってないような💦 そんな日々ですが、お付き合いいただけたら嬉しいです。 手作り好きな夫の作品も紹介させて下さい!

紫式部にケンカは売るな!

P1030774_2怖いですね、紫式部。  敵に回したくないです、、、、。

紫式部といえば源氏物語ですが、紫式部日記や歌集紫式部
なども著しています。
その紫式部日記の中で、紫式部清少納言の悪口を
書きまくっています。
  清少納言こそ、したり顔にいみじうはべりける人
  さばかりさかしだち、真名書きちらしてはべるほども、
  よく見れば、まだいとたらぬこと多かり。
  、、、、(延々と続く)
(訳文)
  清少納言は、じつに得意顔をして偉そうにしていた
  人です。
  あれほど利口ぶって漢字をかきちらしていますが、
  その程度はよく見ると、まだひどく足りないところが
  たくさんあります。 、、、、、、、、、
紫式部清少納言の悪口だけ言っている訳ではありませんが、清少納言に対してはとにかく辛辣。
他の人は自分の敵ではないと思っているので、手加減してますが、清少納言に対しては情け容赦ありません。
よっぽど意識していたんですね。
そんな古典の面白さ満載の本です。
人間の考えている事は昔も今もたいして変わらないんですね。
作者の吉野敬介さんは、中学時代から暴走族に加わり、特攻隊長をつとめ、高校卒業後、、、(中略)
大学卒業後は代ゼミで16年間人気ナンバーワン講師として活躍。
リーゼントとヴェルサーチの服をトレードマークに熱く語り100万人以上の生徒を熱血指導。
その多くを合格に導きました。
その後代ゼミを退職。個別指導の塾を経営しながら、東進ハイスクールで古文を教えています。
相変わらず大人気みたいですね。
東進ハイスクール、「今でしょ」の林先生もいるし強いですね。
しかし代ゼミがあんな風になってビックリ。
組織が大きくなって動きがとれなくなってしまったという見方があります。
徒然草吉田兼好が言うには、
 されば真俗につけて、必ず果たし遂げんと思はん事は、機嫌をいふべからず。
 とかくのもよひなく、足をふみとどまるまじきなり。
  (だから隠遁生活であれ俗世間であれ、必ず成し遂げようと思う事は、
   タイミングなどを考えていてはいけない。
   あれこれためらったり、踏みとどまったりしてはならないことである)
つまり、「大勢に順応する=普通の暮らしを送りたい人間はタイミングが大切だが、
何かを成し遂げたいなら、タイミングなどにかまうな。 一気にいけ!」って事。
そうは言っても大きな組織は一気に行ってコケたら大変ですよね。
時代を読んで軌道修正するのは、生徒に勉強教えるより難しかったのかもしれませんね。