今朝の朝礼でこんなクイズがでました。
「大きな交通事故にあった親子。 父親は即死してしまい、子供は重傷を負い病院に運ばれました。
治療にあたったのは天才外科医、重傷の子供を見るなり「私の子供じゃないか!」と叫んだ。
これはいったいどういう事でしょうか」
という問題でした。
スタッフさんからは、母親が離婚していて、亡くなったのは今の父親で、医師は前の父親じゃないか、
などの意見がでました。
私はさっぱりわからず、ポカーーン、としていました。
正解はこの医師は母親だった、という事でした。
天才外科医というと男性をすぐに想像してしまいますが、考えてみたら女性もありえますよね。
天才外科医=男性、、、、、思い込みですね。
誰しも固定観念にとらわれてしまいがち、、、、
サッカー日本代表の長谷部選手の「心を整える」
その中で変化に対応することの大切さが書かれています。
前回のワールドカップの地区予選。 岡田監督は前線から積極的にプレスをかける戦術を採用していた。
しかしワールドカップで対戦する相手ははるかにレベルの高い相手。
前線からプレスをかけ続けるには体力が必要、プレスをかわされた時一気にピンチになるリスクがある。
それならば自陣に戻ってしっかり守備のブロックを作り、相手の攻撃を待ち伏せした方がいいのでは、、、、
でも長谷部選手は今までやってきた前線からプレスをかける戦術を貫くべきだと思っていました。
それまで取り組んでいたことを大会直前に変更するのは「逃げ」だと感じていました。
結局岡田監督は戦術を変更。 大きな決断だったようです。
しかし3日後の親善試合で敗戦。
長谷部選手は「本当にこのやり方でいいのか。 これまでやってきたことは無駄だったのか」
監督が決めたのだから選手は受け入れなければならない、と頭で理解していても心が拒否反応を起こしていました。
そんなとき読んだ本(ニーチェの言葉)に 「脱皮して生きていく」という項目がありました。
「脱皮しない蛇は破滅する。 人間も古い考えの皮をいつまでもかぶっていれば、やがて内側から腐っていく。
常に新しく生きていくために、私たちは考えを新陳代謝させていかなくてはならない。」
戦術変更を受け入れられない自分はまさに「脱皮しない蛇」じゃないか。
普段から「正解は一つではない」と心がけていたはずなのに、大会の重圧でそれを忘れてしまっていた。
岡田監督の決断は「逃げ」ではなく、勇気ある脱皮なんだ。
そう気づいた長谷部選手は迷いが吹っ切れて岡田監督をとことん信じて戦ったそうです。
考えも正解も変化していくもの。 その変化に柔軟に対応出来る選手でいたい、と。
クイズの話しからなんだか大きな話しになってしまいましたが、思い込みにとらわれず違う角度からも物事を見られるような
やわらかな心を持ち続けたいですね。
頭のストレッチして石頭を柔らかくしたいと思います。