「ザリガニの鳴くところ」
2019.2020年全米で一番売れた本で、
日本でも2021年に本屋大賞(翻訳小説部門)を
受賞して話題になりましたね。
読みたかったのですが、2000円越えで躊躇。
文庫になるまで待つか、、、と思っていた
ところの映画化。
観てきました。
ミステリーとなっていますが、色々な顔を持つ
ストーリーです。
家族に見捨てられ、ザリガニが住む湿地に
一人孤独に暮らす少女が、知性を得て美しく
成長していく物語であり、恋物語でもあり、
勿論ミステリーの緊迫感もたっぷり。
主人公が容疑者として裁かれる法廷のシーンも
見どころがあります。
他にも地域に根強く残る差別、偏見描く社会派
小説とも言えます。
全編にわたって丁寧な心理描写が素晴らしい。
そして最後は驚きのラストシーンが待っています。
人間は決して特別な生き物ではなく、あまたの
生き物の一つに過ぎず、生きる為には人間的で
ないと思われる事をもやってのける。
それは実は自然な事なのだと思いました。
観ていて辛くなるシーンは色々ありますが、
とにかく自然の美しさに癒されます。
映画観るのは、一年前の「昨夜何たべた?」
以来ですが、美しい自然を存分に味わえるのは
やはり大きなスクリーンならでは。
11/18封切りなので、上映回数も減ってます。
ご興味のある方はお急ぎ下さい。
とても中身の濃い映画です。