暮待巣  

アイアンガーヨガで心と体を整えて元気に暮らす60代です。 興味を持った事やり散らかして何一つモノになってないような💦 そんな日々ですが、お付き合いいただけたら嬉しいです。 手作り好きな夫の作品も紹介させて下さい!

ザリガニの鳴くところ

「ザリガニの鳴くところ」

2019.2020年全米で一番売れた本で、

日本でも2021年に本屋大賞(翻訳小説部門)を

受賞して話題になりましたね。

読みたかったのですが、2000円越えで躊躇。

文庫になるまで待つか、、、と思っていた

ところの映画化。

観てきました。

ミステリーとなっていますが、色々な顔を持つ

ストーリーです。

家族に見捨てられ、ザリガニが住む湿地に

一人孤独に暮らす少女が、知性を得て美しく

成長していく物語であり、恋物語でもあり、

勿論ミステリーの緊迫感もたっぷり。

主人公が容疑者として裁かれる法廷のシーンも

見どころがあります。

他にも地域に根強く残る差別、偏見描く社会派

小説とも言えます。

全編にわたって丁寧な心理描写が素晴らしい。

そして最後は驚きのラストシーンが待っています。

人間は決して特別な生き物ではなく、あまたの

生き物の一つに過ぎず、生きる為には人間的で

ないと思われる事をもやってのける。

それは実は自然な事なのだと思いました。

観ていて辛くなるシーンは色々ありますが、

とにかく自然の美しさに癒されます。

映画観るのは、一年前の「昨夜何たべた?」

以来ですが、美しい自然を存分に味わえるのは

やはり大きなスクリーンならでは。

11/18封切りなので、上映回数も減ってます。

ご興味のある方はお急ぎ下さい。

とても中身の濃い映画です。