その松山市が市制100周年の1989年に創設したのが
「坊ちゃん文学賞」です。
斬新な青春小説を隔年で募集。
ビッグネームが名を連ねています。
大賞受賞者には200万円が贈られます。
第14回大賞は卯月イツカさんの「名もない花なんてものはない」
でした。
その作品は勿論読みましたが、ワタシがビックリしてしまったのは
審査員の選評。
どの方も概ね辛口ですが、特に舌鋒鋭かったのは早坂暁さん。
「ことしの応募作は過去14回の中で最悪」
「、、、みんな暗く薄汚れている。 戦う青春の輝きなどカケラもない。
世相かもしれないという人もいた。しかし、いつの時代だって若者に
優しく明るかったことはない。 若者は戦ってこそ若者であり、
戦ってこそ青春なのである」
知って怒るに違いない」 、、、、などなど
ホント、この人怒ってる、、、、
でも、なんなのよこの親父、って思えなかった。
きっとそれだけ期待をこめて誠実に審査員を努めているんだろうな。
だから腹をたてているんだろうな。
こういう怒りはまぁいいのですが、
甘利さんの事で嬉しそうに「首相の任命責任」だの「甘利氏の
説明責任」だの大騒ぎしてる野党の人や、ベッキーのライン騒ぎに
「人間としてどうなんでしょうね」なんて偉そうに言ってる
コメンテイターを見てると、なんだか悲しくなっちゃうな〜。
卯月さんの受賞の言葉の中で
「人前で自分の考えを発表することや、意見を求められるのが
苦手だ。 よどみなく話せる人を見ると、心底うらやましい」
「私の口からこぼれた言葉は、離れるにしたがってゆっくり体温を
失って、たいてい正しく相手の元に届かない。 私はその言葉を
回収してやることも出来ず、肩を落とすことになる」などなど。
シンパシー感じました。
卯月さん、今回は酷評されてしまいましたが、これからも書き続けて
下さいね。